仲居間の家の秘密
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「くろがねの家」に続く秘密シリーズ第二段です。「仲居間の家」についても、裏側?の話を色々とご紹介いたします^^。
この家で注意を払うべきは親御さんとの同居です(あ、今はお若いですよ。あくまで将来を見越してです^^;)。もちろんその時々に合わせてリフォームをしていけばいいのですが、最初から想定できる部分は準備をしておいた方が間違いありません^^。 |
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ダイニングテーブルの脚形状は以前設計した「しのびの家」と同様の構造ですが、ここでは仕上げは塗装ではなく、亜鉛メッキ(錆び止め)の上に塗装下地用のリン酸処理をしてもらい、あえてそれを表しにしています。
また脚については鉄骨屋さんに造ってもらっていますが、天板は大工さんに作ってもらいました。
(しのびの家の天板は家具屋さんです^^)
そうしてこの天板は元来フローリング用のものを合板に貼っています。
サントリーがウィスキーの醸造時に使った樽をフローリングに加工して販売しているんですが、建て主の方からこの材料をどこかに使って欲しいというリクエストを頂いておりました。
もちろんフローリングとして使うのが本来の姿なんですが、結構いい値段がするので部分的に使用することにしました。
そうしてこれがまた厄介なんですが、その時々によってこのフローリングは巾や長さの在庫が変わってくるのです。
(加工する樽の種類や大きさの影響でしょうね・・・)
そこで現場の工事期間を通して、いいサイズのものが出た瞬間を狙って確保してもらいました^^。
塗装色は施主と一緒に色々と迷った結果・・・結局クリア(無色透明)となりました。
脚の方の解説も加えておきますと、まず天板を固定する部分は薄い鉄板になっているので、椅子などで寄り付いたときに邪魔になりません。また、脚は中央部分
に固まっているので、四方から座ることが出来ます。また、構造的にブレ留めとして横方向に溝形鋼がつけてありますが、これは溝部分を上向きにすることで、
リモコンや小物を入れておける様になっています。
床に置く部分の鉄板は転び防止ですが、床暖房時は暖かく、夏はひんやり感が楽しめます^^。
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親世帯のウォークインクローゼットです。台みたいなものの上にタンスを置きます。
なぜ台が必要かといえば室内側に風の通り道になる窓が開いているからです。
床は予算節約と耐久性を考えてビニールシートです。
部屋側から見るとこんな感じ。ちなみに窓の上にある棚はロールスクリーンで目隠しできます^^。
基本的に棚板は可動式ですが1段だけ固定してあって重量物が載せられます(電子レンジを置く予定)。
2階の若夫婦世帯用ウォークインクローゼットにも同じく小窓を付けています。
また、天井高さを利用して吊パイプは2段式にしています。季節替えの他使用頻度の少ないものは上の段行きです。
画像右側の吊パイプは下の空き高さを1820mmとして、後日市販のタンスを買った場合でも納まるようになっています。 |
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造り付けのテレビ台は掃除がしやすいように完全に下が開いています。
右端は作業テーブルになっています。
ミニキッチンにはミニなレンジフードと水切棚も付いています^^。
小上がりというよりは大きな畳ベッドという感じで布団を敷くスペースを確保しています。
当然下は引き出しに活用^^。デザイン的には引き出しの色も床に合わせたいところですが、視力が落ちてきた場合、明度差が無いと視認性が落ちます。ここは実用性重視。
奥に見える引き戸の裏は仏壇置き場になっていて、お坊さんには畳の上でお経をあげてもらえます。
日当たりがいいので布団は外に干さなくても大丈夫かも^^。
窓は全開放できるタイプのものです。もちろん網戸も引き出せます。
畳ベッドは腰掛けるのに丁度いい高さです(モデル:冨岡繁 撮影:冨岡繁)。
花壇も座って手入れが出来るようにわざと高くしています。
将来の車椅子対応として、デッキから車庫までスロープが設置できます。
植栽が増やせるように中庭にはあえて土の部分を残しています。 |
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1階からLDKに上がる階段も視認性を考えて、蹴上げと踏面で強いコントラストを付けています。
手摺が黒色(ダイニングテーブルと同じくリン酸処理表し)なのも同様の理由です。
白黒写真を撮ったときに違いがはっきり出るものが、視力が落ちたときに判別しやすいのです。 |
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キッチンは久々にクリナップです。クリナップのキッチンは見えないところも全てステンレスで出来ているので、隠れた人気があります(かびたり腐ったりしない)。いや、CMでやってるので隠れてませんね^^;。
壁面は既製品のキッチンパネルの代りにステンレスの板を貼っています。
これはSUS430と呼ばれるもので磁石が付きます(耐久性自体は304の方があります)。 |
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キッチンは2階ですが、ゴミは外におきたいという事でゴミを置くための架台を窓下に設置。
床は樹脂グレーチングで腐食に強く水もはけます。
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当然のように洗面台の鏡は三面鏡になります。
上の窓からは自然の採光を採り、下の曇りガラス窓は開くことで風を取り込めます。
外断熱工法なので、壁の内部も収納の奥行きに使わせてもらっています。
これだけあるとドライヤーでも入りますね^^。 |
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洗面は2階にもあります。主寝室が2階なので、朝1階まで降りることなくLDKにも行けて外出準備が出来るわけです^^。
洗面の横はお化粧スペースになっています。
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家族の人数が多いので、脱衣と洗面所は分けて使えるようになっています。
2連引き戸で大きく開けられる用になっているので、要介護時でも安心です^^。
もちろん洗濯機置場には仮干し用の物干ワイヤー仕込んでます。
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浴室は施主要望もあってユニットバスです。
腰掛けてシャワーが浴びれるようにベンチが付いています。
セキスイホームテクノのユニットバスは初めて使いましたが、コストパフォーマンス良好です^^。 |
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壁につけるタオル掛けは、全て手摺兼用になっていて抗菌仕様です(というか手摺です^^;)。
高さは通常よりはちょっと低めで使用者の体格に合わせています。
カウンター下のタオル掛けは流石にタオル専用です^^;。 |
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便所も2連引き戸で開口を大きくとり、介助も出来るぐらいの広さを確保しています。
背面の天井には間接照明を仕込んで、かなり明るい便所となっています。
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下足入れの棚板は樹脂製で1枚5〜600円の安価なものです。
これは後日施主が買い足すことで段数を増やすことが可能です。
下足入れの下は照明器具を仕込んでいて足元を照らしてくれます。 |
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もうなんか主寝室には定番になってきました、枕元のニッチです。
上部にはコンセントが仕込んであって就寝時に携帯などを充電できます。
震災時など何はともあれ携帯を持ち出すのにあわてなくて済みます^^。
あ、スポットライトは部屋の入り口でも枕元でもON、OFFできます。 |
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アウトセット引戸と呼ばれる金物の見えない引戸です。
床レールも無しでフローリングに掘り込みを入れています。
上部の金物も建具屋さんの一工夫で外から全く見えません。お見事^^。 |
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壁一面の家族の共用本棚です。材質はパインの集成材に工事中に変更しました。
ホームセンターなどで入手しやすく、後から棚板をどんどん増やせます^^。
本棚側にもパイプが渡してあって、階段梯子を架け替えられる用になっています。
(脚立無しでも上の方の本が取れる) |
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テレビ台の横には跳ね上げ扉の床下収納があります。
ゲームやビデオなどテレビまわりは散らかりがちですがこれでスッキリ^^。 |
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床の段差を利用した掘りごたつ風のスタディコーナーです。
パソコンやプリンター、FAX類はここに来る予定・・・。
お隣はキッチンですが、腰から下の収納の扉はスライド式になっています。
(上部は引っ込んでいるので普通に開き扉) |
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屋上へと上がる階段は実は踏み板が可動式になっています。
固定すると3階建て扱いになるとの見解を役所から頂きましたので、逆にデザインに使わせていただきました^^。 |
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LDKの上は屋上になっています。ここは2階の若夫婦の為の庭の意味合いがあります。
布団もここで干します^^。手摺の変わりに壁を立ち上げているので、座れば外からの視線も気になりません。 |
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車庫奥の赤塗り木毛セメント板のアップです。
木毛セメント板は安価なのに火に強く、断熱性や遮音性に優れています。
塗装すると高級感があるとみんなで感動しました^^。
でも塗装は大変だったみたいです。塗装屋さんありがとうございます。
あ、固くて重いので加工も大変です。大工さんもありがとうございました。 |
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